江藤農水大臣の失言と辞任までの経緯
江藤拓農林水産大臣は、2025年5月18日に佐賀県で行われた講演会で「私はコメは買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」と発言しました。この発言は、コメの価格高騰で多くの国民が困窮している状況下で行われたため、直ちに大きな批判を浴びました。
発言の波紋と釈明
- 江藤大臣は翌日、「ウケを狙った」「宮崎弁的な言い方だった」と釈明し、発言を撤回しました。
- さらに「売るほどあると言ったのは言い過ぎだった」とも述べ、会場の雰囲気に流されたことを認めました。
- しかし、国民や野党のみならず、与党内からも「緊張感が足りない」「国民感情を理解していない」との厳しい意見が相次ぎ、国会でも追及が続きました。
辞任への流れ
- 石破総理大臣は江藤大臣を厳重注意し、当初は続投を容認しましたが、批判が収まらず、最終的に江藤大臣は5月21日朝に辞表を提出し、受理されました。
- 辞任は発言からわずか3日後という異例の速さでした。
- 江藤大臣は「7カ月懸命に働いた」と辞任会見で述べ、「正直やらせてほしかった」とも語りました。
地元や世論の反応
- 地元・宮崎県では「がっかり」「もっとしっかりしてほしかった」と落胆の声が多く聞かれました。
- SNS上でも「売るほどあるなら寄付しろ」「食品庫にそんなに米があるのか」など、皮肉や批判が拡散しました。
まとめ
江藤農水大臣の「コメは買ったことがない」という発言は、物価高騰や生活苦が広がる中での無神経さが強く受け止められ、国民感情を逆撫でする結果となりました。釈明や撤回も実らず、わずか数日での辞任に至ったことで、政治家の発言の重みと国民との距離感が改めて問われる事態となりました
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