資産形成・投資

5年で85万円から2,752万円になった資産形成の全記録

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2020年の春、わたしの投資残高は85万円でした。

そして2026年4月現在、その数字は2,752万円になっています。

「5年でそんなに増えるの?」と思われるかもしれません。でも、株で一発当てたわけでもなく、副業で大金を稼いだわけでもない。毎月コツコツと積み立て、保険を見直してまとまったお金を投資に回し、相場が下がっても売らずに続けた結果です。

最初は月5,000円から始めました。「少額すぎて意味がないかも」と思いながら設定したその日が、すべての起点でした。

この記事では、2020年から2026年の6年間でわたしが実際にやってきたことを全部書きます。買った銘柄、積立額を増やした経緯、保険を解約した判断、失敗したと思った瞬間——隠さずに書きます。

この記事でわかること

  • 85万円から2,752万円になった資産推移の全記録(2020年〜2026年)
  • 最初に買った銘柄と、その選び方の考え方
  • 積立額を月5,000円から月10万円に増やした具体的な経緯
  • 保険解約返戻金400万円の活用判断とジュニアNISAへの投入
  • これから始める人が今日すぐできること

はじまりは2020年のコロナ禍――投資を始めたきっかけ

投資を始めたのは2020年の春です。コロナ禍でステイホームが続き、時間ができたことで「お金のことをちゃんと考えなければ」と思い始めました。

きっかけは両学長のYouTubeチャンネル「リベラルアーツ大学」でした。「まず行動、完璧じゃなくていい」という考え方に背中を押されて、楽天証券の口座を開設。積立NISAの設定をその週のうちに終わらせました。リベ大との出会いがわたしのお金観をどう変えたかは、リベ大との出会いとお金の勉強を始めたきっかけにも書いています。

当時の投資残高85万円の内訳は、20代から続けていた財形貯蓄と定期預金がほぼ全額でした。投資信託を買ったことは一度もなく、株式投資は「怖いもの」「失敗するもの」という固定観念がありました。

口座を開設してから最初の数日間、どのファンドを選ぶか延々と調べていました。選択肢が多すぎてだんだん麻痺してきたところで、「迷ったら定番を買おう」と割り切って決めました。

最初に買ったのはeMAXIS Slim S&P500――銘柄を選んだ理由

最初に積立設定したのはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。

理由はシンプルでした。「アメリカの上位500社に分散投資できて、信託報酬が業界最安水準(当時0.09163%)」。個別銘柄を調べる知識も時間もないなら、インデックスファンドで経済成長全体に乗るのが合理的だと思ったのです。

積立額は月5,000円。つみたてNISAの枠内で、とにかく始めることを優先しました。

「月5,000円じゃ焼け石に水では?」と感じる方もいるでしょう。わたしもそう思っていました。でも当時は子どもが小さく、家計に余裕があるわけではなかった。それでも「始めた」という事実が、後の行動を変えていきます。

翌年の2021年には、楽天証券に加えてSBI証券でも口座を開設しました。1つの証券会社に全額集中させるリスクを避けたかったこと、SBI証券のNISA口座でも同じファンドを積み立てられることがわかったためです。現在も楽天証券・SBI証券の2口座体制で運用しています。

月5,000円から月10万円へ――積立額を増やした経緯

積立額が増えたのは、家計管理を本格的に見直してからです。

2020年の秋からマネーフォワード MEを使い始め、銀行口座・クレジットカード・電子マネーを全部連携させました。月次の収支がひと目でわかるようになって気づいたのは、「なんとなく使っていたお金」の多さでした。導入の手順はマネーフォワード MEの導入手順と使い方にまとめています。

具体的に削減したのは以下の項目です。

  • スマートフォン:大手キャリアから楽天モバイルに乗り換え。通信費が月8,000円→1,078円(税込)になりました
  • 使っていないサブスク:動画サービスや音楽アプリを整理して月3,000円削減
  • 保険:2021年に見直しを実施。医療保険と積立型の一部を解約して月1万円以上削減(詳細は次の章で)

これらの見直しで毎月2万円以上が「浮いた」お金として残るようになりました。浮いたお金は全額、投資に回しました。

積立額の推移はこうです。

  • 2020年:月5,000円(つみたてNISA開始)
  • 2021年:月20,000円(家計見直しで増額)
  • 2022年:月50,000円(保険整理・iDeCo追加)
  • 2024年〜:月100,000円(新NISA開始後・夫婦でフル活用)

増額するたびに「怖い」という感覚はほとんどありませんでした。むしろ相場が下がると「また安く買えた」という感覚で、セールのような気持ちで続けられました。投資を始めた当初に「下がったときに買い増せる人だけが長期投資で勝てる」という話を読んでいたので、その言葉通りに動けたと思います。

積立額の変遷:月5,000円から月10万円まで

時期月積立額きっかけ・理由
2020年春月5,000円投資デビュー。「少額でいいから始める」と決意
2020年秋月2万円特別定額給付金10万円をきっかけに増額を検討
2021年月3万円昇給と固定費の見直しで余剰資金が増加
2022年月5万円サブスク・保険の整理で月2万円を捻出
2023年月8万円学資保険解約で固定支出が減り増額
2024年〜現在月10万円iDeCo満額+新NISA最大化を目標に設定

転機となった決断:貯蓄型保険の返戻金400万円の使い道

きっかけはリベ大のYouTubeでした。

両学長の動画の中で、貯蓄型保険が「猛毒」として紹介されていたんです。「絶対に入ってはいけない金融商品」と、数字を交えてわかりやすく解説されていて、画面を見ながら背筋が凍りました。

「あれ……この保険、わたしも入ってるよな」

そこで気づきました。子どもが生まれたタイミングで「将来のために」と契約した貯蓄型保険。毎月コツコツ払い続けて、気がつけばすでに500万円以上を支払っていました。

でも解約返戻金を確認してみると、戻ってくるのは約400万円。100万円以上が「保険コスト」として消えていた計算になります。

「もったいない」という気持ちは正直ありました。でもリベ大で学んだ大切な考え方があります。「過去に払ったお金はもう戻らない。大事なのはこれからどうするか」。ここで続けていれば、今後さらに損が広がっていく。そう理解してから、思い切って解約を決めました。

貯蓄型保険とは?掛け捨てとの違い

貯蓄型保険とは、保険料の一部が積立金として蓄えられ、満期時や解約時に返戻金として受け取れるタイプの保険です。死亡保障や医療保障に加えて「貯蓄機能」も持っています。

代表的な貯蓄型保険には、終身保険・養老保険・学資保険・個人年金保険などがあります。「保険に入りながらお金も貯められる」という安心感から、特に子どもが生まれるタイミングで契約するケースが多いです。

種類掛け捨て保険貯蓄型保険
保険料安い高い
解約返戻金なし(または少額)あり(積立分が戻る)
保障内容死亡・入院等の保障に特化保障+積立の両方
お金の効率保障コストが低い運用利回りが低くなりがち(1〜2%前後)
向いている人保障のみ確保し、投資は別でやりたい人強制積立・元本保証を重視する人

一見お得に見える貯蓄型保険ですが、返戻率は長期間預けても105〜110%程度が多く、同じ期間インデックス投資をした場合の期待リターンと比べると見劣りします。「保障と投資を一緒にする」より「保障は掛け捨て保険で安く確保し、投資は別でやる」方が合理的という考え方が広まっています。

2022年、大きな決断をしました。

子どもが生まれたタイミングで契約していた貯蓄型保険(終身保険)の解約です。返戻金は約400万円。10年かけて積み立ててきたお金です。

「貯蓄型保険を解約していいのか?子どもの将来のお金が減るのでは?」と正直迷いました。でも冷静に数字を比べると、答えは出ました。

  • 貯蓄型保険の返戻率:約105〜110%(10〜18年で5〜10%増)
  • S&P500の過去30年平均リターン:年利約10%(10年で約160%増)

貯蓄型保険 vs インデックス投資:数字で比較

比較項目貯蓄型保険インデックス投資
元本保証ありなし(下落リスクあり)
返戻率の目安約105〜110%(10〜18年)年利7〜10%想定(複利)
400万円を10年運用した場合約428万円約786万円(年利7%想定)
途中解約元本割れのリスクいつでも可(損益は時期による)
節税効果生命保険料控除(年最大4万円)NISA・iDeCo利用で非課税
流動性低い(満期まで拘束)高い(必要時に換金可)

もちろん投資にはリスクがあります。元本保証がない点は大前提として理解しておく必要があります。ただ、10年以上の長期スパンで考え、かつ世界経済の成長に乗る形でインデックス投資を続けることが、わたしにとっての合理的な判断でした。

もちろん投資にはリスクがあります。でも、10年以上のスパンで考えたとき、インデックスファンドの長期運用の方が圧倒的に合理的だと判断しました。

解約した400万円はジュニアNISAに投入しました。当時はまだジュニアNISAの制度が残っていたので、2人の子ども分を合計で満額に近い形で設定。残りはSBI証券の特定口座で引き続き運用しています。

この判断が、資産額を大きく押し上げる転機になりました。

2,752万円の内訳と「増えた」という実感

2026年4月のマネーフォワード MEの資産サマリーには、27,518,218円という数字が表示されています。約2,752万円です。

年別・資産推移の全記録

時期資産額(概算)主なできごと
2020年春(開始時)85万円楽天証券口座開設・積立NISA設定(月5,000円)
2021年末約200万円積立額を段階的に増額。eMAXIS Slim S&P500を追加購入
2022年末約350万円学資保険解約→400万円を投資に回す。相場下落も継続
2023年末約900万円ジュニアNISA満額投入完了・iDeCo開始
2024年末約1,800万円新NISA開始・積立額を月10万円に引き上げ
2025年末約2,400万円新NISA年間上限360万円フル活用継続
2026年4月(現在)2,752万円マネーフォワードME計測値。評価益含む

数字を並べてみると、2022〜2023年の伸びが大きいことがわかります。相場が荒れた時期でしたが、保険解約のまとまったお金を投入できたことと、その後の回復相場が重なったことが大きな要因です。

内訳の大きな柱はこちら。

  • 楽天証券(新NISA・旧つみたてNISA):メインの運用口座。eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を積立中
  • SBI証券(新NISA・特定口座):サブ運用口座。S&P500中心
  • iDeCo(月5,000円、松井証券):節税効果を重視。毎年確定申告で戻ってくる額を実感している
  • 預貯金(生活防衛費):生活費6ヶ月分を現金でキープ

2026年4月現在:口座別の運用内訳

口座・金融機関残高(概算)主な運用内容
楽天証券(新NISA)約1,200万円eMAXIS Slim 全世界株式(AC)中心に積立
SBI証券(新NISA・ジュニア)約850万円eMAXIS Slim S&P500中心・ジュニアNISA含む
iDeCo(松井証券)約330万円eMAXIS Slim S&P500。確定申告で節税
預貯金(生活防衛資金)約372万円生活費6ヶ月分を現金保有
合計約2,752万円

「2,752万円」という数字を見ても、正直なところ「すごい」という実感はあまりありません。毎月の積立は自動引き落としで、意識することなく積み上がっていきました。

2022年のロシアのウクライナ侵攻、2023〜2024年の金利上昇局面では一時的に評価額が数百万円単位で下がることもありました。でもその都度「売らない」という選択をし続けた結果が、今の数字です。

投資は「いかに売らないか」のゲームだと、5年を経て強く感じています。

これから始める人に伝えたい3つのこと

5年間の経験を経て、「投資これから始めようかな」という人に伝えたいことをまとめます。

① 金額より「始めること」が全て

月1,000円でも月3,000円でも、始めた瞬間から「投資家」です。完璧な銘柄選びや完璧なタイミングを待っていたら、永遠に始められません。最初の積立設定をした日が、あなたの資産形成の起点になります。

② 口座は楽天証券かSBI証券で迷わず開設する

手数料・ファンドのラインナップ・使いやすさ、どれをとっても楽天証券かSBI証券を選べば間違いありません。わたしは両方使っていますが、どちらも満足しています。「どっちがいいかわからない」なら、楽天カードを持っている人は楽天証券、そうでなければSBI証券、が一つの目安です。楽天証券の開設手順は楽天証券の口座開設方法と楽天カード積立のポイント最大化を参考にしてみてください。

③ 下がっても売らない。それだけで勝てる

相場が下がったときに売らないことが、長期投資で資産を増やす一番の方法です。「下がった=安く買えるチャンス」という発想に切り替えられると、投資が怖くなくなります。わたしが5年間で一度も積立設定を止めなかったのは、この考え方があったからです。

今日のアクションプラン

この記事を読んで「やってみよう」と思った方へ、今日1つだけ行動してみてください。

あなたの状況今日やること所要時間
まだ証券口座がない楽天証券かSBI証券の口座開設を開始し、基本情報の入力まで進める約15分
口座はあるが
積立未設定
eMAXIS Slimオールカントリーで月1,000円の積立を設定する約10分
すでに投資中マネーフォワードMEで固定費を確認し、削れる1項目を特定する約20分
保険の見直しをしたい保険証書を確認し、返戻率と満期受取額をチェックする約30分
節税を最大化したいiDeCo掛金を確認。会社員は月2.3万円まで全額控除約15分

まとめ

  1. 2020年、月5,000円の積立投資をつみたてNISAでスタート(きっかけはリベ大)
  2. eMAXIS Slim S&P500を選択。「定番・低コスト・インデックス」で迷わず決めた
  3. マネーフォワード MEで家計を見える化し、固定費削減で積立額を段階的に月10万円へ
  4. 2022年に保険解約返戻金400万円をジュニアNISAへ投入。資産成長の大きな転機に
  5. 2026年4月時点で資産残高は約2,752万円。「売らなかっただけ」という感覚が正直なところ
  6. これから始める方へ:金額ではなく「今日始めること」が唯一の正解

長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。「わたしにもできそう」と思ってもらえたなら、この記事を書いた意味がありました。

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