資産形成・投資

学資保険 解約すべき?NISAとの差額50万円で迷い続ける40代の話

学資保険を解約してNISAに移すか迷う40代のイメージ
この記事は約10分で読めます。

上の子の学資保険を解約すべきかどうか、まだ悩んでいます。

18歳から4年で300万円受け取れる予定。今やめても払い込んだお金(約250万円弱)はほぼ戻ってきます。ただ、満期まで続ければ確実に増えるはずの50万円は、受け取れなくなります。

その一方で、下の子たちに積んだジュニアNISAは順調に増えていて——「上の子の分もNISAにしておけば」と思う日もあれば、「いや、教育費だけは確実なほうがいい」と思い直す日もある。この繰り返しで、いまだに答えが出せていません。

この記事では、わが家のリアルな数字と、私が今どう考えているかをそのまま書きます。答えは出していません。でも同じように迷っている方の「考えの整理」には役立つと思います。

✅ この記事の結論

我が家の学資保険は18歳から4年で300万円受取・解約返戻金は約250万円弱。NISAなら同期間で増える可能性もありますが、進学まで残り5年では暴落リスクが怖く、いまは継続を選んでいます。リスクを取れる方・進学まで10年以上ある方は解約してNISAへ。確実性を重視するなら継続が正解です。

» 我が家の学資保険、リアルな数字を公開します

まず前提として、我が家の状況を整理します。

上の子が生まれたとき、「子どもの教育費は確実に準備しなければ」という思いから学資保険に加入しました。今振り返ると当時の私はNISAもiDeCoもほとんど知らず、「保険会社が管理してくれる=安全・確実」というシンプルなイメージで選びました。当時はそれが私と妻の知識では選択肢になりました。保険会社名は伏せますが、払込はすでに完了しており、18歳から大学在学中に分けて合計300万円を受け取る設計です。

では、今すぐ解約したらどうなるか。試算してみると、返戻金は約250万円弱でした。ここでよく考えると、これはほぼ払い込んだ元本が戻ってくる金額です。つまり解約しても「損」をするわけではありません。満期まで続ければ300万円なので、差額の約50万円は「損」ではなく、継続すれば確実に増える分、というのが正しい見方でした。

迷いの本質はシンプルです。上の子はあと5〜6年で大学費用が必要になります。満期まで持って確実に300万円を受け取るか、今解約して戻った約250万円をオルカンやS&P500で5〜6年運用し、300万円超えを狙うか。後者は増える可能性がある一方で、ちょうど進学のタイミングで暴落が来たら取り返しがつきません。この2つを天秤にかけて、今も頭の中がぐるぐる回っています。

項目金額備考
満期受取予定額300万円18歳〜4年間で分割受取
今解約した場合の返戻金約250万円弱ほぼ払込元本が戻る(損ではない)
継続で確実に増える分約50万円満期まで持てば受け取れる
※数値は管理人の試算です。実際の返戻金は保険会社へお問い合わせください。

整理すると、迷いはこういうことです。満期まで持てば確実に300万円。今解約すれば約250万円が戻り、それをオルカンやS&P500で5〜6年運用すれば300万円を超えるかもしれない。でも進学のタイミングで暴落が来たら届かない。「確実な300万円」と「増えるかもしれないNISA」を天秤にかけている——これが迷いの正体です。私はまだ決められずにいます。ちなみに以前、別の保険の解約返戻金をジュニアNISAに回した話もブログに書いています。興味があれば参考にしてみてください。→ 保険解約返戻金400万円をジュニアNISAに入れた話

» 3人のジュニアNISAは、実際どれくらい増えたか

わが家は3人とも、ジュニアNISAでeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を積み立てています。違うのは、上の子だけ学資保険も併用していることです。ジュニアNISAは2023年末で新規購入が終了しましたが、制度がある間に、楽天証券の口座でできる範囲を積みました。

下の子たちは学資保険には入らず、ジュニアNISA一本です。それぞれ330万円分を積み立て、2026年5月時点で現在は約530万円まで増えています。毎月マネーフォワードMEで残高を見るたび、オールカントリーの強さを実感します(もちろん相場次第で日々上下しますし、将来の保証はありません)。

一方の第1子は、学資保険に加えてジュニアNISAも200万円分を投資していて、こちらは現在約370万円です。つまり上の子は「学資保険300万円(確実)」と「NISA約370万円(変動)」の両方を持っている状態。今迷っているのは、この学資保険の部分を解約してNISAに寄せるべきかどうか、という話です。

この数字を並べると、複雑な気持ちになります。学資保険を持たない下の子たちのほうが、結果的にNISAで大きく増えている。「上の子も、学資保険にした分までNISAに寄せていれば」と思う日もあります。でも同時に、「学資保険は確実だから、それはそれでよかった」とも思う。これが私の今の現在地です。教育費全体の準備方法については、子どもひとり800万円の教育費をどう準備するかという記事でも詳しくまとめているので、あわせて読んでみてください。

子ども学資保険NISA投入額NISA現在額
第1子あり200万円約370万円
第2子なし330万円約530万円
第3子なし330万円約530万円
※ジュニアNISAは2023年末で新規購入終了。保有分は継続運用可能。金額は2026年5月時点の概算。出典:金融庁

なお、2027年からは「こどもNISA」の創設が予定されています(2026年の税制改正で正式決定)。廃止されたジュニアNISAの後継として新たな制度が整備される見込みで、子どもの教育資金をNISAで積み立てる環境はこれからさらに充実していく可能性があります。今から教育資金の準備を始める方は、この動向も注視してみてください。

» 解約派・継続派それぞれの論理を整理する

「学資保険を解約してNISAに移すべきかどうか」という問いに対して、ネット上ではFPや保険会社などさまざまな意見があります。私なりに「解約派の論理」と「継続派の論理」を整理してみました。どちらが正解というわけではなく、どちらにも合理的な理由があります。

解約してNISAに移す派の主な理由

解約派の根拠は主に「期待リターンの差」です。学資保険の返戻率は現在の商品でも103〜106%程度が多く、20年近くかけてやっと数%しか増えません。一方、オールカントリーなどのインデックスファンドは過去の実績ベースで年率5〜7%程度の成長が期待できます(ただしあくまで過去実績であり、将来の保証はありません)。単純に「お金を増やす」という観点だけで見れば、NISAの方が期待値は高いのは事実です。

また、学資保険は途中でお金を動かすことが基本的にできません。緊急でお金が必要になっても融通が効かない。NISAであれば、いつでも売却・出金できる柔軟性があります。「流動性の低い資産より、いざとなれば動かせる資産の方がいい」という考えも一理あります。

継続派(解約しない派)の主な理由

継続派の最大の根拠は「確実性」です。学資保険は途中で市場が暴落しても、満期の受取額は変わりません。子どもの大学進学というのは待ってくれない確定イベントであるため、「確実に300万円ある」という安心感の価値は、数字で測りにくい部分があります。

私が学資保険を継続している一番の理由もここです。2020年のコロナ暴落のとき、私は自分のNISA(当時200万円弱)の評価額が一時的に大きく減った経験があります。あのときは「長期投資だから気にしない」と積立を止めずに続けましたが、あれが上の子の教育費だったらと思うと今でも怖い。大学進学まで5年を切っている今の状況で、その5年間に暴落が来たら取り返しがつきません。

もうひとつ、こんな考えもよぎります。私たち夫婦自身もNISAでそれなりの額を運用していて、いざとなれば上の子の進学時にそこから出すこともできる。でも——ここで気づくんです。暴落が来るときは、学資保険を移したNISAだけでなく、夫婦のNISAも一緒に下がる。「片方が暴落しても、もう片方で補う」が成り立たないんですよね。結局どこかで確実なお金を持っておきたい。そう思うと、やっぱり学資保険のままでいいか……と、頭の中がぐるぐる回るのです。

比較視点解約してNISA学資保険を継続
期待リターン高い(年率5〜7%)低い(返戻率103〜106%)
確実性なし(元本割れリスク)あり(受取額保証)
柔軟性高い(出金自由)低い(満期まで固定)
進学時に暴落が来たら300万円に届かない恐れ影響なし(300万円確定)
※管理人まとめ。個別の状況により判断は異なります。

「NISAの方が増える可能性が高い」は事実かもしれないけれど、「でも子どもの大学入学年に市場が暴落していたら?」という問いに誰も答えられない。その怖さが、私の継続の理由です。

» あなたが判断するための3つのチェックリスト

学資保険を解約してNISAに移すかどうかは、個人の状況によって正解が違います。私の経験をもとに、「この3つを確認してから判断してください」というポイントをまとめました。

チェック①:今解約した場合の返戻率を計算したか

まず保険会社に連絡して「今解約した場合の返戻金」を正確に確認してください。私のように払込完了済みの場合と、まだ払込中の場合では状況が大きく異なります。特に払込期間の序盤(加入から3〜5年以内)は返戻率が70〜80%程度になることも多く、損失がより大きくなります。一方、払込完了後は返戻率が上がってくる傾向があるため、タイミングが重要です。「払込が終わってから考える」という選択肢も十分あります。

チェック②:子どもが大学進学するまでの年数を確認する

NISAで運用する場合、重要なのは「運用できる年数」です。仮に子どもがまだ小さいなら、大学進学まで十年以上あります。13年あればインデックスファンドの暴落からの回復を経験できる可能性が十分にあります。一方、子どもが中学生前後で大学進学まで5〜6年しかない場合は話が変わります。暴落が進学と重なるリスクが無視できないため、確実性を優先する判断も合理的です。我が家の第1子がまさにこのケースで、あと5年しかない。それが私が解約に踏み切れない最大の理由のひとつです。

チェック③:学資保険以外に投資・NISAの余力はあるか

「学資保険を解約しないとNISAができない」という状況でなければ、わざわざ解約する必要はないかもしれません。我が家の場合、上の子自身が学資保険とは別にジュニアNISA(約370万円)を持っていますし、私たち夫婦の新NISAも続けていて、2026年時点で資産全体の運用は2,000万円超です(楽天証券・SBI証券の2口座で管理)。学資保険の300万円がなくても、教育費がNISAゼロになるわけではありません。もし学資保険が「教育費の唯一の手段」になっている場合は、解約リスクはより慎重に考えるべきです。NISAと学資保険を「どちらか一方」ではなく「組み合わせて使う」という発想も、有力な選択肢のひとつです。

🧐
結局のところ、学資保険は解約すべきなんでしょうか…?正解が知りたいです。
ゆしあん
正直、万人共通の正解はありません。わが家は「進学まであと5年」だから継続を選びました。でもお子さんが小さくて10年以上あるなら、NISAも十分アリ。次で私の判断軸を全部お見せしますね。

» 私の暫定結論と次のアクション

私の現時点の答えは「継続」です。ただし、完全に納得しているわけではありません。

うまく言葉にできないのですが、結局は「怖さ」なんだと思います。あと5年で必ず必要になるお金を、相場に委ねる勇気が今の私にはない。頭では「増える可能性のほうが高い」とわかっていても、上の子が進学する年にもし暴落が来たら……と想像すると、どうしても踏み切れないんです。だから今は継続。でも、たぶん来年もこの問いの前で揺れていると思います。

ただ、これは「学資保険が正解だった」という話ではありません。下の子たちにはジュニアNISAを選んでよかったと思っています。子どもが小さいうちに始めるなら、今なら新NISA(成長投資枠・つみたて投資枠)を使って教育資金を積み立てる選択肢は十分あります。

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楽天証券SBI証券のNISA口座を開設して、月1〜2万円からオールカントリーを積み立てるだけでも、10〜15年という時間軸では大きな差が出る可能性があります。なお、2027年からは「こどもNISA」の創設が正式に決定しており、子どもの教育資金をNISAで準備する環境はさらに整っていく見込みです(参考:金融庁・NISA特設サイト)。

「学資保険 vs NISA」の答えは、子どもの年齢・残り時間・他の資産状況によって違います。私のケースがすべての人に当てはまるわけではありませんが、「同じように迷っている人の参考になれば」と思って書きました。NISAでどう取り崩すかの戦略については、新NISA出口戦略|積立5年・2,000万円超の40代が考えた取り崩し方もあわせて読んでみてください。

✅ この記事のまとめ
  • ✅ 学資保険は「確実性」、NISAは「期待リターンと柔軟性」が強みで、目的が異なる金融商品
  • ✅ 解約しても払込分はほぼ戻る(損はしない)。論点は「確実な300万円」か「増えるかもしれないNISA+暴落リスク」か
  • ✅ 子どもの大学進学まで10年以上あるなら、NISAへの移行も合理的な選択肢になりうる
  • ✅ わが家は3人ともジュニアNISAが順調(上の子は学資保険と併用)。「早いうちに始めるならNISA」は正解だったと思っている
  • ✅ 2027年からは「こどもNISA」創設予定。教育資金の準備環境はこれからも変わっていく
  • ✅ どちらが正解かは個人の状況次第。「返戻金の確認」と「子どもの年齢」を起点に考えてみてください

私もまだ悩み続けています。上の子が18歳になるまで、毎年この問いと向き合うんだろうと思います。同じ気持ちで迷っている親御さんがいたら、ぜひコメント欄で教えてください。

朝5時ごろに新しい記事を更新しています。明日もまた、お会いできたら嬉しいです。