正直に言います。私はまだ決めていません。
長女のために加入した学資保険。支払いはすでに済んでいて、18歳から4年間で合計300万円を受け取る予定です。でも今解約したら、戻ってくるのは約250万円弱。差額は50万円近くの損になる計算です。
一方で、次女と息子にはジュニアNISAでオールカントリーを積み立てました。こちらはこの数年で順調に増えていて、「やっぱりNISAの方がよかったかも」と思う気持ちも正直あります。でも「教育費だけは絶対に間違えたくない」という気持ちもある。そのプレッシャーが、決断を先延ばしにさせています。
この記事では、我が家のリアルな数字と、私が今どういう視点で考えているかを正直にまとめます。「答え」は出しません。でも同じように迷っている方の「考え方の整理」には役立てると思います。
📋 この記事でわかること
我が家の学資保険、リアルな数字を公開します
まず前提として、我が家の状況を整理します。
長女(現在13歳)が生まれたとき、「子どもの教育費は確実に準備しなければ」という思いから学資保険に加入しました。当時の私はNISAもiDeCoもほとんど知らず、「保険会社が管理してくれる=安全・確実」というシンプルなイメージで選びました。当時はそれが普通の選択肢でしたし、今でも間違いとは思っていません。保険会社名は伏せますが、払込はすでに完了しており、18歳から大学在学中に分けて合計300万円を受け取る設計です。
では、今すぐ解約したらどうなるか。試算してみたところ、返戻金は約250万円弱でした。差額にすると約50万円近くが消える計算です。この数字を見たとき、頭の中でいくつかの考えがぐるぐると回りました。
「50万円という損を受け入れてでも、NISAで運用すればそれ以上増える可能性がある。だから解約すべきでは?」
「いや、250万円をNISAに回して5年後に必ず300万円以上になる保証はない。確実に50万円を手放す理由はあるか?」
この2つの問いが、今でも頭の中をループしています。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 満期受取予定額 | 300万円 | 18歳〜4年間で分割受取 |
| 今解約した場合の返戻金 | 約250万円弱 | 管理人試算・要確認 |
| 差額(継続の確実なメリット) | 約50万円 | 5年継続で確実に得られる |
50万円という数字を見て「それだけ損するなら解約できないな」と感じるか、「NISAに移せばそれ以上になる可能性があるな」と感じるか。ここが判断の分かれ目です。私はどちらの気持ちもあって、正直まだ決められていません。ちなみに以前、別の保険の解約返戻金をジュニアNISAに回した話もブログに書いています。興味があれば参考にしてみてください。→ 保険解約返戻金400万円をジュニアNISAに入れた話
次女・息子のジュニアNISAと実際に比較してみた
長女の学資保険と対照的なのが、次女(10歳)と息子(5歳)の教育資金の積み方です。次女と息子にはジュニアNISAを選び、どちらもeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を購入しました。
ジュニアNISAは2023年末で新規購入が終了しましたが、私は2021〜2022年にかけてそれぞれ約80万円ずつ、合計160万円を一括で投入しました。当時の判断は「ジュニアNISAの廃止が決まっているなら、非課税のうちにフル活用しよう」というものでした。楽天証券のNISA口座を使い、オールカントリーを選んでいます。
2026年5月時点での状況は、毎月マネーフォワードMEで確認しています。オールカントリーは購入以来おおむね右肩上がりで推移しており、投入額160万円から30〜40万円ほどのプラス(合計約190〜200万円)で運用できています。もちろん相場によって日々変動するため将来の保証はまったくありませんが、「思った以上に増えている」という実感はあります。
この比較を見たとき、私は複雑な気持ちになります。次女と息子の分が順調に増えているのを見ると、「長女の分もNISAにすればよかった」という後悔が頭をよぎる。でも同時に、「長女の学資保険は確実性があるから、それはそれでよかったんじゃないか」という気持ちもある。これが私の正直な現在地です。教育費全体の準備方法については、子どもひとり800万円の教育費をどう準備するかという記事でも詳しくまとめているので、あわせて読んでみてください。
| 子ども | 方法 | 投入額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 長女(13歳) | 学資保険 | 払込完了 | 300万円確実受取 |
| 次女(10歳) | ジュニアNISA | 約80万円 | 運用中・増減あり |
| 息子(5歳) | ジュニアNISA | 約80万円 | 運用中・増減あり |
なお、2027年からは「こどもNISA」の創設が予定されています(2026年の税制改正で正式決定)。廃止されたジュニアNISAの後継として新たな制度が整備される見込みで、子どもの教育資金をNISAで積み立てる環境はこれからさらに充実していく可能性があります。今から教育資金の準備を始める方は、この動向も注視してみてください。
解約派・継続派それぞれの論理を整理する
「学資保険を解約してNISAに移すべきかどうか」という問いに対して、ネット上ではFPや保険会社などさまざまな意見があります。私なりに「解約派の論理」と「継続派の論理」を整理してみました。どちらが正解というわけではなく、どちらにも合理的な理由があります。
解約してNISAに移す派の主な理由
解約派の根拠は主に「期待リターンの差」です。学資保険の返戻率は現在の商品でも103〜106%程度が多く、20年近くかけてやっと数%しか増えません。一方、オールカントリーなどのインデックスファンドは過去の実績ベースで年率5〜7%程度の成長が期待できます(ただしあくまで過去実績であり、将来の保証はありません)。単純に「お金を増やす」という観点だけで見れば、NISAの方が期待値は高いのは事実です。
また、学資保険は途中でお金を動かすことが基本的にできません。緊急でお金が必要になっても融通が効かない。NISAであれば、いつでも売却・出金できる柔軟性があります。「流動性の低い資産より、いざとなれば動かせる資産の方がいい」という考えも一理あります。
継続派(解約しない派)の主な理由
継続派の最大の根拠は「確実性」です。学資保険は途中で市場が暴落しても、満期の受取額は変わりません。子どもの大学進学というのは待ってくれない確定イベントであるため、「確実に300万円ある」という安心感の価値は、数字で測りにくい部分があります。
私が学資保険を継続している一番の理由もここです。2020年のコロナ暴落のとき、私は自分のNISA(当時200万円弱)の評価額が一時的に大きく減った経験があります。あのときは「長期投資だから気にしない」と積立を止めずに続けましたが、あれが長女の教育費だったらと思うと今でも怖い。大学進学まで5年を切っている今の状況で、その5年間に暴落が来たら取り返しがつきません。
| 比較視点 | 解約してNISA | 学資保険を継続 |
|---|---|---|
| 期待リターン | 高い(年率5〜7%) | 低い(返戻率103〜106%) |
| 確実性 | なし(元本割れリスク) | あり(受取額保証) |
| 柔軟性 | 高い(出金自由) | 低い(満期まで固定) |
| 今の損失 | 解約で差額50万円確定損 | なし(継続すれば損なし) |
「NISAの方が増える可能性が高い」は事実かもしれないけれど、「でも子どもの大学入学年に市場が暴落していたら?」という問いに誰も答えられない。その怖さが、私の継続の理由です。
あなたが判断するための3つのチェックリスト
学資保険を解約してNISAに移すかどうかは、個人の状況によって正解が違います。私の経験をもとに、「この3つを確認してから判断してください」というポイントをまとめました。
チェック①:今解約した場合の返戻率を計算したか
まず保険会社に連絡して「今解約した場合の返戻金」を正確に確認してください。私のように払込完了済みの場合と、まだ払込中の場合では状況が大きく異なります。特に払込期間の序盤(加入から3〜5年以内)は返戻率が70〜80%程度になることも多く、損失がより大きくなります。一方、払込完了後は返戻率が上がってくる傾向があるため、タイミングが重要です。「払込が終わってから考える」という選択肢も十分あります。
チェック②:子どもが大学進学するまでの年数を確認する
NISAで運用する場合、重要なのは「運用できる年数」です。仮に子どもが今5歳なら、大学進学まで13年あります。13年あればインデックスファンドの暴落からの回復を経験できる可能性が十分にあります。一方、子どもが今12〜13歳で大学進学まで5〜6年しかない場合は話が変わります。暴落が進学と重なるリスクが無視できないため、確実性を優先する判断も合理的です。我が家の長女(13歳)がまさにこのケースで、あと5年しかない。それが私が解約に踏み切れない最大の理由のひとつです。
チェック③:学資保険以外に投資・NISAの余力はあるか
「学資保険を解約しないとNISAができない」という状況でなければ、わざわざ解約する必要はないかもしれません。我が家の場合、学資保険とは別に新NISAで積立を継続しており、2026年時点で資産全体の運用が2,700万円超になっています(楽天証券・SBI証券の2口座で管理)。学資保険の300万円がなくても、資産の一部を教育費に充てることは可能です。もし学資保険が「教育費の唯一の手段」になっている場合は、解約リスクはより慎重に考えるべきです。NISAと学資保険を「どちらか一方」ではなく「組み合わせて使う」という発想も、有力な選択肢のひとつです。
私の暫定結論と次のアクション
正直に言います。私の現時点の答えは「継続」です。ただし、完全に納得しているわけではありません。
理由は単純で、長女の大学進学まであと5年という時間軸では、NISAでの運用リスクを取るには短すぎると感じているからです。今解約すると差額50万円を確実に失う。NISAに移したとして、5年後の相場がどうなっているかは誰にもわからない。「確実に50万円を失う」より「確実に300万円もらえる」を選んでいる、ただそれだけです。
ただ、これは「学資保険が正解だった」という話ではありません。次女・息子にはジュニアNISAを選んでよかったと思っています。子どもが小さいうちに始めるなら、今なら新NISA(成長投資枠・つみたて投資枠)を使って教育資金を積み立てる選択肢は十分あります。楽天証券やSBI証券のNISA口座を開設して、月1〜2万円からオールカントリーを積み立てるだけでも、10〜15年という時間軸では大きな差が出る可能性があります。なお、2027年からは「こどもNISA」の創設が正式に決定しており、子どもの教育資金をNISAで準備する環境はさらに整っていく見込みです。
「学資保険 vs NISA」の答えは、子どもの年齢・残り時間・他の資産状況によって違います。私のケースがすべての人に当てはまるわけではありませんが、「同じように迷っている人の参考になれば」と思って書きました。NISAでどう取り崩すかの戦略については、新NISA出口戦略|積立5年・2,752万円の40代が考えた取り崩し方もあわせて読んでみてください。
今日のアクションプラン
この記事を読んで「自分はどうしよう?」と思った方へ、まず今日できる1ステップをお伝えします。
- 加入中の学資保険の契約書を引っ張り出す:「払込完了日」「満期受取額」「今解約した場合の返戻金」の3つを確認する(返戻金は保険会社のマイページかコールセンターで即日確認できます)
- 子どもの大学進学予定年を確認する:「何年後か」を数えて、NISAでの運用期間として十分かを大まかに判断する(目安は10年以上あればNISA有利・5年以下なら確実性優先)
- 楽天証券またはSBI証券の積立シミュレーターを試す:解約返戻金をNISAに回した場合を年率3〜5%で試算してみる(無料・5分でできます)
まとめ
- 学資保険は「確実性」、NISAは「期待リターンと柔軟性」が強みで、目的が異なる金融商品
- 今解約すると差額(私の場合は約50万円)を確実に失う。それが継続の最大の理由
- 子どもの大学進学まで10年以上あるなら、NISAへの移行も合理的な選択肢になりうる
- 次女・息子のジュニアNISAは順調。「早いうちに始めるならNISA」は正解だったと思っている
- 2027年からは「こどもNISA」創設予定。教育資金の準備環境はこれからも変わっていく
- どちらが正解かは個人の状況次第。「返戻金の確認」と「子どもの年齢」を起点に考えてみてください
私もまだ悩み続けています。長女が18歳になるまで、毎年この問いと向き合うんだろうと思います。同じ気持ちで迷っている親御さんがいたら、ぜひコメント欄で教えてください。
このブログは定期的に新しい記事を更新しています。よかったらブックマークしてまた読みにきてくださいね。
