楽天カードを2枚持っていれば、枠にも余裕がある。そう思っていました。
うちは楽天カードが2枚で、そのうち1枚には妻の家族カードが付いています。旅行の前払いを済ませた月に利用可能額を見たら、残りがずいぶん少なくなっていました。調べてみると、カードの枚数と枠の大きさは関係がありませんでした。
この記事は、枠を増やす方法を一通り調べて、最初に考えた「公共料金だけデビットに移す」案もやめて、最後に「旅行の月だけデビットで払う」に落ち着くまでの記録です。1ヶ月使ったあとの結果も載せています。
» まず、枠は「合算されない」
楽天カードを2枚持っている場合の利用可能枠について、楽天カードの公式ガイドにはこう書かれています。
お持ちのカードのうち、ご利用可能枠が大きい方が総ご利用可能枠になります。各カードのご利用可能枠の合算ではございません。
家族カードも同じで、公式の基本情報では、家族カードの利用可能枠は「本カード会員様のご利用可能枠以内」です。我が家の楽天カード2枚と家族カード1枚は、3枚で1つの枠を分け合っている状態でした。
うちの月の利用は、枠のだいたい4割です。ふだんはこれで困りません。ただ、クレジットカードは使った月と引き落とされる月がずれるので、2ヶ月分が重なる時期は枠の8割が埋まります。そこに旅行の前払いが乗ると、残りはわずかになります。旅行の月だけ詰まるのは、使いすぎというより、この重なり方の問題でした。
» 検討した5つの案と、落とした理由
| 案 | 中身と、落とした理由 |
|---|---|
| ① 増枠 | e-NAVIから利用可能枠の変更を申請 申請しても上げられませんでした。公式にも「審査結果によってはご希望にそえない場合がございます」とあります |
| ② 一時増枠 | ショッピング1回払いの枠を一定期間だけ上げる公式サービス 制度としては正しい答えです。ただ、旅行のたびに申請するのは続かないと思いました |
| ③ ゴールド | ゴールドカードに切り替え(年会費2,200円・税込み) 主な差は空港ラウンジ年2回とETC年会費無料。うちの使い方では年会費に見合いませんでした |
| ④ 2枚目 | 楽天カードの2枚目を追加発行 上のとおり枠は増えません。明細と引き落とし口座を分けられるだけです |
| ⑤ 別カード | 楽天以外のカードを追加 枠は増えます。ただ、明細と引き落とし日が1つ増え、家計簿の手間まで含めると面倒の方が勝ちました |
5つを消していくと、残ったのは「枠を増やす」ではなく、「枠を使わない払い方をつくる」という方向でした。移し先には、手元にあったドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)のデビットカードを使うことにしました。デビットは使ったその場で口座から引き落とされるので、クレジットカードの枠を使いません。
» 最初は、公共料金だけ移すつもりでした
最初に考えたのは、楽天カードでいちばんポイントが付かない支払いから外に出すことです。楽天カードの公式には、還元率が違う利用先の一覧があります。
| 支払い | 楽天カードの還元率 |
|---|---|
| 電気・ガス・水道 | 0.2%(500円で1pt) |
| 税金 (自動車税・固定資産税など) | 0.2%(500円で1pt) |
| 保険料 | 0.5%(200円で1pt) |
| 携帯・通信費 | 0.5%(200円で1pt) |
| 上記以外 | 1.0%(100円で1pt) |
電気・ガス・水道と税金は、枠は使うのにポイントは0.2%しか付きません。ここを移せば損はない、と考えました。デビット側も、公共料金と税金は一律0.30%です。0.2%が0.3%になるだけで、ポイントの差はわずかです。
ところが、数字を並べてみると、公共料金を全部移しても、空く枠は月に枠の2%ほどでした。月の利用が枠の4割ある中で2%空いても、旅行の月に詰まる形は変わりません。
もう1つ、手続きで止まりました。電気料金の支払いカードをWebで変えようとしたところ、契約者情報の入力で2回エラーになり、そこで手を止めました。空く枠が2%なら急ぐ理由がないと判断して、電気・ガス・水道は楽天カードのままにしています。
» ふだんの買い物まで移すと、どうなるか
次に、公共料金以外のふだんの買い物まで全部デビットにした場合も計算しました。こちらは月に枠の16%ほど空きます。ポイントもデビットの方が少し多く付きます(デビットは基本1.25%、楽天カードは1.0%)。
ただ、差は月に数百ポイントです。その代わり、家計の支払いが楽天カードとデビットの2本に分かれ、口座の残高も毎回気にすることになります。旅行のない月は枠が足りているので、そこまでして毎月移す理由がありませんでした。
» 落とし所=旅行の月だけ、大きい支払いをデビットで
最後に決めたのは、枠が詰まりそうな月だけ、大きい支払いをデビットで払うことです。ふだんは楽天カード1本のまま、詰まる月だけ逃がし先を使います。
最初に使ったのは、旅行の前に替えた車のタイヤでした。金額は枠の1割弱です。お店の支払いでデビットを出し、口座からその場で引き落とされているのを確かめました。
このとき、デビットの1日の利用限度額が、初期設定のままでは3万円になっていることに支払いの前に気づきました。アプリで限度額を上げてから払っています。大きい支払いをデビットにするなら、お店に行く前に限度額を見ておくのがいちばんの注意点です。使わない時期は、限度額を下げておくと安心です。
» 1ヶ月使ってみた結果
デビットに切り替えてからの1ヶ月で、デビット払いは3回でした。車のタイヤ、旅行先のレンタカー、旅行中の現地での支払いです。3回の合計は、楽天カードの枠のおよそ2割にあたります。
この3回を楽天カードで払っていたら、利用残高は枠の6割を超えていました。実際は4割台で止まっています。電気・ガス・水道は楽天カードのままで、移したのは大きな支払いだけです。
デビットは口座から即時に引き落とされるので、旅行の月でも枠の残りを気にせずに済みました。ポイントは、基本1.25%の計算なら、同じ額を楽天カードで払うより数百ポイント多く付く見込みです。
» 使ってみて分かった注意点
- 口座の残高が足りないと、その場で決済が通りません。 使った瞬間に口座から引かれるので、「来月払えばいい」は効きません。旅行の前に、デビットの口座に入れておく額を決めておくと慌てません
- 1日の利用限度額は先に確認します。 うちは初期設定のままだと1日3万円でした。旅行の前に上げ、終わったら戻しています
- 家計簿アプリへの反映は少し遅れます。 クレジットカードの明細より後から載るので、月末に家計を締めるときは少し待つことがあります
- 楽天市場での買い物は楽天カードのままです。 デビットにしたのは旅行の月の大きい支払いだけなので、楽天市場のポイント倍率(SPU)には影響していません
- dアカウントとの連携はしていません。 デビットのポイントの使い道を変える設定なので、仕組みを確かめるまで触らないことにしています
» よくある質問
Q. 家族カードを作ると、利用可能枠は増えますか?
増えません。家族カードの枠は「本カード会員様のご利用可能枠以内」で、本カードの枠を家族で分け合う形です。うちも楽天カード2枚と家族カード1枚で、1つの枠を使っていました。
Q. 大きい支払いをデビットにする前に、何を見ればいいですか?
1日の利用限度額と、口座の残高の2つです。うちは初期設定のままだと1日3万円で、支払いの前にアプリで上げました。残高が足りないとその場で決済が通らないので、旅行の前に入れておく額も決めています。
Q. 公共料金をデビットにすると、ポイントは増えますか?
少しだけです。楽天カードでは0.2%の電気・ガス・水道と税金が、デビットでは0.30%になります。差はわずかで、空く枠も月に枠の2%ほどでした。うちは公共料金を楽天カードのままにしています。
- ✅ 楽天カードの利用可能枠は、2枚持っても家族カードを足しても増えない(公式に「合算ではない」と明記)
- ✅ 増枠・一時増枠・ゴールド・2枚目・別カードの5案を比べて、うちは全部見送った
- ✅ 公共料金だけ移しても空く枠は月に枠の2%ほど。ふだんの買い物まで移すと16%ほど空くが、家計が2本に分かれる手間が大きい
- ✅ 落とし所は、枠が詰まる旅行の月だけ、大きい支払いをデビットで払うこと。1ヶ月で3回使い、利用残高は枠の6割超になるところが4割台で止まった
- ✅ 大きい支払いをデビットにする前に、1日の利用限度額を確認する
枠そのものは増やせませんでしたが、旅行の月の大きい支払いだけデビットに逃がすと、利用残高は枠の4割台で止まりました。
楽天カードを含めて、楽天経済圏を何から始めるかは楽天経済圏の始め方に入口ごとにまとめています。
枠が詰まるのは、旅行の月だけでした。同じように利用可能額の残りが気になっている方の参考になればうれしいです。朝5時ごろに、新しい記事を更新しています。
※本記事は、我が家の楽天カードとデビットカードの利用状況を個人が比率で整理した記録です。利用可能枠・還元率・利用限度額などの条件は変更されることがあります。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください。

