「楽天ひかりは遅い」って聞いていたけど、そこまで気にするほどじゃないな、むしろ何の問題もない!——というのが、実際に契約して数年経った今の感想です。
我が家が楽天ひかりを引いたのは2019年、新築に越したときでした。契約するときは「遅かったらどうしよう」と内心ちょっと不安でしたが、ふたを開けてみればこの7年間、家族5人が同時に——子どもがYouTube、私が在宅ワーク、妻がSNS——使っても、止まって困った記憶がほとんどないんです。
……とはいえ、これはぜんぶ「体感」の話です。この記事を書き直すにあたって、自分でもちょっと引っかかりました。困っていないのは事実だけど、数字で見たことは一度もないな、と。
そこで2026年7月25日から、家のMacに30分おきに自動で速度を測らせる仕組みを仕込みました。11日間で245回。出てきたグラフを見て、ちょっと「うわ」となりました。夜だけ、きれいに半分まで落ちていたんです・・・。
この記事では、その実測データをそのまま出したうえで、「楽天ひかりが遅い」と感じたときに何を確認すればいいのかを順番に整理します。ネットで拾った平均値ではなく、我が家の回線を実際に測った数字です。
📌 この記事の結論
11日間245回の実測では、夜20〜23時だけ下りの中央値が56.8Mbpsまで落ちました。朝夕は120Mbps前後なので、ほぼ半分です。
ただし「遅くて困る」水準ではありません。4K動画もオンライン会議も足りる数字で、実際この7年、家族5人で使っていて止まった記憶はほとんどありません。
まず確認すべきは①接続方式がIPv6(クロスパス)か ②ルーターが対応しているかの2点。ここが未対応なら、夜の落ち込みはこんなものでは済みません。
楽天ひかりが遅いのは「夜」。ただし止まるほどではなかった
先に答えを書きます。我が家の回線では、遅くなるのは夜20時から23時台に集中していました。しかもその落ち込みは、通信量が増える時間帯に起きる混雑の形をしていました(理由は実測データのところで説明します)。
そして、ここが大事なところなんですが——落ちても実用上は困りません。夜の中央値56.8Mbpsは、4K動画もオンライン会議も普通に足りる数字です。「楽天ひかりは遅い」という評判と、「7年使って困っていない」という私の実感は、どちらも本当だったわけですね。
問題は、同じ夜の混雑でも、設定次第で落ち方がぜんぜん違うことです。IPv6(クロスパス)で接続できていないと、この記事の数字よりはるかに落ちます。だから最初に確認するのは回線の解約ではなく、接続方式とルーターです。
【実測245回】11日間の速度ログを全部出します
まずは測り方から。数字だけ見せられても判断できないと思うので、条件を先に書いておきます。
- 期間:2026年7月25日〜8月4日の11日間(有効な計測は245回)
- 間隔:30分おきに自動計測。手動でボタンを押していないので、都合のいい数字だけを拾う余地がありません
- 方法:macOS標準の
networkqualityコマンド。MacBookからWi-Fi経由で測っています(有線ではないので、回線そのものの上限ではなく「家で実際に出ている速度」です) - 環境:戸建てファミリータイプ・IPv6(クロスパス)接続・家族5人が普通に使っている状態
- 欠測:Macがスリープしている時間は測れていません。つまりこれは私が在宅している時間帯の実測です

時間帯をまとめると、こうなりました。
| 時間帯 | 下り中央値 | 最低値 |
|---|---|---|
| 深夜 0〜5時 | 88.7Mbps | 10.5Mbps |
| 朝 6〜9時 | 120.8Mbps | 42.0Mbps |
| 昼 10〜14時 | 104.6Mbps | 15.4Mbps |
| 夕方 15〜19時 | 125.5Mbps | 29.6Mbps |
| 夜 20〜23時 | 56.8Mbps | 6.1Mbps |
11日間ぜんぶの中央値は100.7Mbps。夜の56.8Mbpsがどれだけ落ち込んでいるかが分かると思います。いちばん低かったのは22時台の6.1Mbpsで、これはさすがに動画が止まるレベルです。
ただ、そこまで落ちるのは稀でした。30Mbpsを切った回数は245回中21回(8.6%)。夜20〜23時に限ると16%、朝6〜9時は0%です。
わかったこと①:夜は「半分」になる。でもゼロにはならない
朝と夕方の120Mbps台に対して、夜は56.8Mbps。ちょうど半分くらいです。ただ、止まるほどではないのもまた事実でした。用途別の目安と重ねると、こうなります。
| 用途 | 必要な速度 | 夜の我が家では |
|---|---|---|
| メール・SNS | 10Mbps程度 | 余裕 |
| YouTube(HD) | 20〜30Mbps | 余裕 |
| 4K・Web会議 | 30〜50Mbps | 足りる |
| 家族で同時利用 | 100Mbps前後 | やや不足 |
7年間ほとんど困らなかった理由が、この表を作ってようやく腑に落ちました。夜に半分になっても、家族がやっていることの必要量を下回っていなかっただけなんですね。逆に言えば、家族全員が同時に高画質の動画を見るような使い方をすると、夜はきついかもしれません。
わかったこと②:落ちるのは「下り」だけ。だから回線の故障ではない
これは測ってみるまで気づかなかったところです。夜に落ちているのは下り(ダウンロード)だけで、上り(アップロード)は夜も中央値で110Mbps出ていました。昼と同じか、むしろ高いくらいです。
機器やケーブルの不調なら、上りも下りも一緒に落ちるはずです。下りだけが夜に落ちるのは、みんなが動画を見る時間に通信が混み合っているということ。つまり我が家の場合、原因は家の中ではなく外側にありました。
もうひとつ、応答性(RPM=混雑時にどれだけ待たされないかの指標)も夜は104、昼は188でした。速度だけでなく反応のキレも夜は鈍るということです。オンラインゲームで夜だけラグが出る、という話はこれで説明がつきます。
わかったこと③:「IPv6にすれば夜の混雑は解消」は言いすぎでした
この記事、前のバージョンでは「IPv6(クロスパス)にすれば夜の混雑もほぼ解消します」と書いていました。測ってみて、これは言いすぎだったと思っています。IPv6で接続していても、夜は半分に落ちます。
正確に書き直すなら、こうです。IPv6(クロスパス)は「夜の混雑を消す魔法」ではなく、「混雑しても実用圏で踏みとどまるための土台」。夜に速度が半分になっても4K動画が見られる状態と、夜になると一桁Mbpsまで落ちて何も見られない状態の差が、ここに出ます。
ネットで「楽天ひかり 遅い」を調べると、夜に数Mbpsまで落ちたという声を見かけます。あれと我が家の56.8Mbpsを分けているのは回線の当たり外れではなく、たぶんこの接続方式です。
なお曜日別まで分けると平日夜と日曜夜で差がありましたが、1曜日あたり10回前後しか測れていないので、ここは断定しないでおきます。
楽天ひかりが遅いと言われる原因【5つ】
実測でわかったのは「夜に混む」ということまでで、その先の原因は家庭ごとに違います。検索されている悩み(夜・時間帯・クロスパス・回線速度など)を整理すると、次の5つに集約できます。
| 原因 | 内容と対処 |
|---|---|
| ①IPv6未接続 | 古い接続方式(IPv4 PPPoE)のままで、夜の混雑をまともに受ける。最優先で確認 |
| ②ルーターが非対応 | IPv6に対応していない、または性能不足。対応機種に交換する |
| ③配線・接続環境 | LANケーブルの規格が古い、Wi-Fiの距離が遠い。置き場所とケーブルを見直す |
| ④時間帯の混雑 | 夜20〜23時など利用者が集中する時間帯。IPv6化で軽くなるが、ゼロにはならない |
| ⑤一時的な障害 | エリア工事・メンテナンス・端末の不調。再起動と公式情報を確認する |
体感速度にいちばん効くのが①のIPv6(クロスパス)です。④の「夜だけ遅い」も、①が未対応だと落ち込みが一気に深くなります。まずはここを疑ってください。
ちなみに我が家の環境はこんな感じです。同じ戸建て・家族世帯の方は、条件が近いかどうかの参考にしてください。
| 項目 | 我が家の状況 |
|---|---|
| 契約開始 | 2019年(新築入居と同時)・7年継続中 |
| プラン | 戸建てファミリータイプ |
| 接続方式 | IPv6(クロスパス) |
| 使い方 | 家族5人で同時利用(動画・在宅ワーク・SNS) |
| 実測(245回) | 全体の中央値100.7Mbps/夜のみ56.8Mbps |
| 大きな障害 | 7年間で記憶にない |
楽天ひかりが遅いときの対処法3つ
効果が大きい順に3つです。上から順に試せば、たいていはどこかで止まります。
対処法①:IPv6(クロスパス)を有効にする
いちばん効果が大きく、まず最初にやるべきなのがこれです。クロスパス(IPv6)は楽天ひかりの利用者なら追加料金なしで使えます。手順はこうです。
- 使っているルーターがIPv6(IPoE)/クロスパス対応かを確認する
- 対応ルーターをモデム(ONU)につなぐ
- ルーターの管理画面でIPv6接続が「有効」になっているか確認する
- スピードテストサイトで接続方式が「IPv6」と表示されるか確認する
多くの対応ルーターは、つなぐだけで自動的にクロスパスを認識します。スピードテストで「IPv6」と出ていれば成功です。「IPv4」のままなら、次のルーターを疑ってください。
対処法②:IPv6対応ルーターを使う
IPv6(クロスパス)を有効にするには、対応したルーターが必須です。古いルーターや、非対応の機種を借りたまま使っていると、楽天ひかり側がIPv6に対応していても恩恵を受けられません。
| チェック項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| クロスパス対応 | 商品説明に「クロスパス」または「IPv6 IPoE方式に幅広く対応」と明記があるか |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6(11ax)以上が望ましい |
| 使用年数 | 5年以上前のルーターは買い替えを検討 |
| 同時接続台数 | 家族世帯なら余裕のある台数のものを |
数千円〜1万円台の投資で毎日の快適さが変わるところなので、非対応ルーターを使っている方はここが最優先です。乗り換えの工事費を考えるより先に、こちらを見たほうが早いと思います。
対処法③:配線・設置環境を見直す
ルーターとIPv6が問題なくても、その先の配線や設置場所で速度を落としているケースがあります。見落としがちなポイントを挙げます。
- LANケーブルの規格:カテゴリ5(CAT5)の古いケーブルは性能を出しきれません。CAT5e以上、できればCAT6を使う
- Wi-Fiの距離と障害物:ルーターから遠い・壁や扉を挟むと速度が落ちる。家の中心に近い高い位置に置く
- 2.4GHzと5GHzの使い分け:近くで速度がほしいときは5GHz帯を選ぶ
- 有線接続を試す:在宅ワークのPCなど、速度が重要な機器はLANケーブルで直結する
今回の実測もWi-Fi経由なので、有線でつなげばもう少し上が出るはずです。夜に会議が入る日だけ有線にする、といった使い分けは現実的だと思います。
それでも改善しないとき|乗り換えの判断軸
①〜③をすべて試しても改善しない場合は、住んでいる地域の設備が混雑している、あるいは建物側の配線が古いといった、利用者側では対処しきれない要因が考えられます。その場合は乗り換えも選択肢です。
判断の軸としては、「夜に30Mbpsを下回る回数が多いかどうか」を見るのがおすすめです。我が家は夜でも16%、全体では8.6%でした。これが半分以上を占めるようなら、設定の問題ではなく回線側の問題である可能性が高いと思います。1回だけ測って一喜一憂せず、何日か時間帯を変えて測ってみてください。
私自身、2025年に一度乗り換えを検討しましたが「IPv6で快適に使えていて、動く理由が弱い」という結論で継続しました。乗り換えには工事や初期費用、手続きの手間もかかります。まずは設定とルーターの見直し、それでもダメなら乗り換えという順番が無駄がありません。
料金の推移やセット割まで含めた7年ぶんの記録は、こちらにまとめています。今回の速度データと合わせて読むと、続けるか乗り換えるかの判断材料になると思います。
👉 【2026年版】楽天ひかり7年使用レビュー|SPU・セット割・料金の歴史を全公開
👉 楽天ひかり×楽天モバイル セット割の節約額を7年契約者が実体験で解説
👉 楽天ひかり vs マネーフォワード光を徹底比較|乗換を検討した結論
よくある質問
Q. 夜はどのくらい遅くなりますか?
我が家の11日間245回の実測では、夜20〜23時の下りの中央値が56.8Mbps、いちばん低いときで6.1Mbpsでした。朝夕は120Mbps前後なので、体感で「半分」です。ただし4K動画やオンライン会議には足りる水準で、止まって困ることはほとんどありませんでした。
Q. クロスパス(IPv6)を使うのに追加料金はかかりますか?
いいえ、楽天ひかりの利用者は追加料金なしでクロスパス(IPv6)を利用できます。対応ルーターを用意するだけで使えます。
Q. ルーターを買い替えれば本当に速くなりますか?
非対応の古いルーターを使っていた場合は、IPv6対応機種に変えるだけで体感が大きく変わるケースが多いです。ただし、すでにIPv6で接続できているなら、買い替えても夜の混雑そのものは消えません(我が家がその状態です)。まずは今のルーターがIPv6対応かを確認してください。
Q. 家族で同時に使っても大丈夫ですか?
我が家は家族5人が動画・在宅ワーク・SNSを同時に使っていますが、7年間ほとんど困っていません。ただし夜は速度が半分になるので、全員が同時に高画質の動画を見るような使い方だと、夜だけ厳しくなる可能性はあります。
楽天ひかり|楽天経済圏ユーザーの光回線
IPv6(クロスパス)に対応し、楽天モバイルとのセットでSPUがアップ。最強おうちプログラムでポイント還元もあります。速度は本文のとおり、夜は半分に落ちるものの実用圏でした。料金やキャンペーンの最新条件は公式でご確認ください。
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「楽天ひかりは遅い」と決めつける前に、まずは自分の家の数字を見てみてください。夜と昼で分けて測るだけでも、犯人が回線なのか設定なのかがだいぶ絞れます。私も測ってみるまで、自分の家のことを何も知りませんでした。
新しい記事を不定期で更新しています。よかったらまた覗いてみてください。

