私が腕にしている時計は、結婚したときに妻から「婚約指輪のお返し」としてもらった、カシオのオシアナス OCW-S1400(マンタ)です。当時、10万円を超える、腕時計でした。
それを、もう14年。この記事では、電池交換もオーバーホールも一度もせずに14年使えているという実際のところと、長く使って正直に感じているデメリットを、一人のユーザーとしてまとめます。オシアナスのマンタが気になっている方の、参考になればうれしいです。
📋 この記事の内容
» この時計を14年使い続けている理由

この時計は、自分で買ったものではありません。結婚したときに、妻から婚約指輪のお返しとしてもらいました。
選んだのは私で、買ってくれたのは妻、という形でした。私が出した希望は2つだけ。電池交換のいらない、ノーメンテで使える時計であること。そして、青い時計であること。オシアナス マンタの深みのあるブルーの文字盤は、この時計ならではの魅力で、そこがいちばんの決め手でした。
それから14年。特別に大事にしまい込むわけでもなく、普段づかいでほぼ毎日つけてきました。それでも、いまだに現役で動いています。妻からの贈り物が、14年経っても腕にある——理由を挙げるなら、たぶんそれが一番大きいです。
ちなみにネットでは「オシアナスはダサい」という声も見かけます。でも14年つけてきた実感では、派手すぎず飽きがこないので、スーツにもふだんの服にも合わせやすい。少なくとも私は、14年たっても一度も「古い」と感じたことはありません。
» 14年ノーメンテで、今も正確に動いている
この時計で一番驚くのは、14年間、一度もメンテナンスをしていないことです。電池交換もゼロ、オーバーホール(分解掃除)もゼロ。それでいて、昨日も普通に正確な時刻を指していました。
理由はシンプルで、この時計がタフソーラー(ソーラー充電)と電波受信を備えているからです。光を受けて自分で充電するので、そもそも「電池切れ」という概念がほとんどありません。時刻も電波で自動的に合わせてくれるので、14年間、時刻合わせをした記憶すらほとんどないんです。
普通の腕時計なら、14年も使えば電池交換を何度かして、そろそろオーバーホールも……という時期です。それがゼロで済んでいる。維持にお金がかかっていないのは、長く使ううえで地味に大きいと感じています。

» なぜ14年も壊れないのか(スペック)
では、なぜここまで長持ちするのか。

チタンボディで軽く、汗をかいても金属アレルギーが出にくい。風防(ガラス)はサファイアガラスで、これは非常に硬く、14年使ってもガラス面には目立つキズがありません。さらに10気圧防水で、日常の汗や雨、手洗い程度ではびくともしませんでした。
中身も本格的で、世界6局の標準電波を受信するマルチバンド6と、タフソーラーを搭載。しかもオシアナス最高峰の「マンタ」らしく、ケースやベゼルにはザラツ研磨という、歪みのない鏡面仕上げが施されています。42.4mm径で厚さは10.9mmと、これだけの機能を積んで薄いのも特長です。
| 項目 | OCW-S1400(マンタ) |
|---|---|
| 素材 | チタン(ケース・バンド) |
| 風防 | サファイアガラス(内面ARコート) |
| 駆動・時刻合わせ | タフソーラー+電波(マルチバンド6) |
| 防水 | 10気圧防水 |
| サイズ | 径42.4mm/厚さ10.9mm |
| 仕上げ | ザラツ研磨・日本製 |
» 14年使って感じた正直なデメリット
良いところばかり書いても参考にならないので、14年使って感じている弱点も正直に書きます。
① 金属ブレスには、こまかなキズが増える
風防のサファイアガラスは無傷ですが、チタンのブレスやバックルには、14年ぶんのこまかいスリキズがついています。下の写真がその実物です。金属なので当然といえば当然ですが、新品のような鏡面を保ちたい人は、ここは気になるかもしれません。私はむしろ「14年ぶんの味」だと思っています。

② 光が足りないと、充電不足になることがある
ソーラーなので、長く暗い場所にしまいっぱなしにすると、充電が不足することがあります。とはいえ、普段づかいで腕につけていれば、まず問題は起きません。デスクワーク中心の方は、ときどき明るい窓ぎわに置いておくと安心です。
③ 二次電池は、いつか寿命が来る
私の個体は14年ノーメンテで元気ですが、ソーラー時計は発電した電気をためる二次電池を使っていて、これはいつかは寿命を迎えます。一般には交換で数千円ほどかかると言われています。14年もったので、私は十分もとを取れたと感じています。
④ 価格は、やはり高い
マンタはオシアナスの最高峰ラインなので、価格は10万円を超えます。気軽に買える金額ではありません。ただ、14年ノーメンテで使えて、たぶんこの先もまだ使えることを考えると、1年あたりのコストはかなり小さい、という見方もできます。
» これから買うなら|現行マンタと向き不向き

私が使っているOCW-S1400は、残念ながら現在は廃番です。これから同じマンタを新品で買うなら、現行の「OCW-S7000」シリーズが後継にあたります。チタン・サファイア・タフソーラー・電波という、私の一本が14年もった本質はそのままに、より新しい世代になっています。
ちなみに、これから買うなら現行のマンタ(OCW-S7000)はAmazonの参考価格で20万円ほど。決して安くはありませんが、私のように14年ノーメンテで使えることを思えば、1年あたりで見れば納得できる価格だと感じています。
長く使う一本を探しているなら、こうした「良いものを長く」という考え方は、時計にかぎった話ではありません。私は財布も同じ発想で選んでいて、その話は HITOE FOLDの財布レビューにまとめています。
| 向いている人 | 合わないかもしれない人 |
|---|---|
| 一本を長く大切に使いたい | キズひとつない状態を保ちたい |
| 電池交換の手間をなくしたい | とにかく気軽に買える価格が最優先 |
| スーツにも普段にも合う上質さ | 機械式ならではの所有感がほしい |
正直に言うと、14年これを使ってきた私自身が、いま現行の新しいマンタが欲しくなっています。それくらい、長くつき合える一本でした。
- オシアナス マンタ OCW-S1400を、14年間ノーメンテ(電池交換・OHなし)で使えています
- 長持ちの理由はチタン・サファイア・タフソーラー・電波という本格スペック
- デメリットは金属ブレスの経年キズ・暗所での充電不足・価格の高さ
- OCW-S1400は廃番。これから買うなら現行のOCW-S7000シリーズ
妻からもらった一本が14年たっても現役という体験を通して、良いものを長く使うと、結局いちばん得をすると実感しています。
物を長く使えると、買い替えの手間もお金も減って、気持ちにも余裕が生まれます。また何か気づいたことがあれば、追記していきますね。
