出張の宿は、6年ぜんぶ楽天トラベルで取ってきました。届いていたポイント付与のメールを全部数えたら、260件・合計44,071ポイント。1泊あたりの中央値は65ポイントでした。
ポイントが目当てで使っていたわけではありません。移動中にスマホだけで予約から領収書まで終わるから、というのが本当の理由です。それでも6年も同じサイトを使っていれば、それなりに貯まっているだろうとは思っていました。1年あたりにすると約7,300ポイント。数字を見た最初の感想は「思ったより地味だな」でした。
中身を見ると、もっと地味でした。中央値というのは、数字を小さい順に並べてちょうど真ん中に来る値のことです。ふつうのビジネスホテルに1泊してつくのは、だいたい50〜70ポイント。宿泊代のおよそ1%なので、当たり前といえば当たり前でした。
この記事では、6年ぶんの実額と、そのポイントがどこから来ていたのかを書きます。結論から言うと、出張のポイントは「おまけ」の域を出ませんでした。
📌 この記事の結論
2020年9月から2026年8月までの6年・約250泊で、楽天トラベルからの付与は260件・44,071ポイント。年あたり約7,300ポイントです。1件あたりの中央値は65ポイントで、これは宿泊代の1%。しかも100ポイント未満の付与が163件と全体の6割を占めるのに、その合計は全体の2割にしかなりません。金額を作っていたのは、ふつうの出張ではなく、数えるほどしかない大きい付与でした。
先に前提を書いておきます。私の勤め先は、宿泊費をいったん個人で立て替えて、あとから会社に精算してもらう方式です。支払いが個人なので、ポイントも個人に残ります。
ただしこの扱いは会社の規程で決まるもので、会社ごとに違いますし、同じ会社でも変わることがあります。私自身、今後どうなるかは分かりません。この記事は私の会社の場合の記録であって、同じやり方をすすめるものではありません。自分の会社の規程を確認したうえで読んでいただければと思います。
» まず、6年ぶんの実額から
数え方は、楽天トラベルから届く「ポイント付与のお知らせ」メールを2020年9月から2026年8月まで全部拾い、年ごとに集計しただけです。件数はほぼ泊数と一致し、宿泊完了メールを数えた出張250泊の記事と年ごとの件数が同じでした。
| 年 | 件数 | 合計pt | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 2020年※ | 10 | 438 | 40 |
| 2021年 | 39 | 7,098 | 54 |
| 2022年 | 26 | 2,140 | 46 |
| 2023年 | 35 | 3,199 | 62 |
| 2024年 | 53 | 5,913 | 61 |
| 2025年 | 64 | 18,615 | 163 |
| 2026年※ | 33 | 6,668 | 202 |
| 計 | 260 | 44,071 | — |
※2020年は9〜12月、2026年は1〜8月ぶんの集計です。出張の回数は2021年の39泊から2025年の64泊まで、4年かけて増えました。
気になるのは中央値で、2024年までは40〜60ポイント台だったものが、2025年から3倍近くになっています。思い当たるのは、宿泊代が上がったこと(2022年ごろは1泊3,000〜7,000円だった宿が、2026年は6,800〜10,250円でした)と、倍率の高いプランを選ぶ回数が増えたことの2つ。ただ宿泊代が1.5倍でも1%は1.5倍にしかならないので、値上がりだけでは説明がつきません。
» 1泊あたりの中央値は65ポイントでした
260件の平均は170ポイントですが、この平均はあてになりませんでした。飛び抜けて大きい付与がいくつか混ざっていて、そこに引っぱられているからです。
実感に近いのは中央値の65ポイントで、宿泊代6,500円の1%とちょうど合います。6年のあいだ、この65ポイント前後が淡々と積み上がっていました。缶コーヒー半分ぶんくらいが1泊の実力です。
書き添えておくと、この44,071ポイントは楽天トラベルからの付与だけです。支払いに使った楽天カード側の1%はカードの明細に別で乗るので、この数字には入っていません。なので実際の戻りは、これより少し大きいです。
» ポイントの3分の2は「ふつうの出張」以外から来ていた
いちばん意外だったのがここです。付与を大きさで3つに分けると、件数と金額が噛み合いません。
| 1件あたり | 件数 | 合計pt | 全体の |
|---|---|---|---|
| 100pt未満 | 163 | 8,914 | 20% |
| 100〜199pt | 41 | 5,599 | 13% |
| 200pt以上 | 56 | 29,558 | 67% |
件数でいちばん多いのは100ポイント未満の163件、全体の6割です。これがまさに「ふつうの出張1泊」。ところが合計は8,914ポイントで、6年ぶんの2割にしかなりません。
逆に、金額の3分の2を作っていたのは200ポイント以上の56件です。上位10件だけで14,562ポイント、全体の33%。この10件は家族旅行の予約と、倍率の高いキャンペーンに当たった回に偏っていました。
つまり「毎週どこかに泊まっているから貯まる」ではなく、泊数が効くのは2割の部分だけでした。期待していただけに、少し拍子抜けしました。
» そのポイントは、どこでついているのか
| 出どころ | 率・上限 | 実際のところ |
|---|---|---|
| トラベル通常付与 | 1% | 1泊50〜70ptの土台 |
| 楽天カード決済 | 1% | カード明細に別で付く |
| SPUの+1倍 | 月1,000pt | 付くのは市場の買い物 |
| 高還元の特集 | 30〜40% | 対象プラン限定 |
表の3行目が、いちばん勘違いしていたところです。SPU(楽天のサービスを使うほど、楽天市場での買い物のポイント倍率が上がる仕組み)で楽天トラベルを使うと+1倍になりますが、増えるのは楽天市場で買い物をしたときのポイントで、宿泊のポイントが2倍になるわけではありません。上限も月1,000ポイント。出張で月5万円ぶん泊まっても、その月に市場でなにも買わなければ戻りはゼロです。
4行目の高還元の特集も、数字は強烈ですが対象プランが限られます。私が取るのは駅前のビジネスホテルの素泊まりで、対象外のほうが多いです。対象プランは元の値段も高めなので、どちらが得かはその場で計算しないと分かりません。
» 月5〜6泊で、実際にやっていること
地味な数字を並べておいて何ですが、それでも私は楽天トラベルを使い続けています。理由はポイントではありません。
- スマホだけで完結する:予約も変更も領収書も、移動中の数分で終わります。翌日の宿を車内で押さえられるのがいちばん効いています
- 支払いは楽天カードに固定:立て替えなので、明細が1枚にまとまっていると精算が楽です。1%はその副産物です
- 履歴が1か所に残る:数えられたのも、これのおかげでした
逆にやっていないのは宿ごとの比較です。駅から歩ける・洗濯機がある、くらいの条件で上から決めるほうが楽でした。持ち物を減らした話は出張250泊で鞄に残った5つに書いています。
ちなみに泊数が多いと会員ランクは上がりますが、ダイヤモンド会員で実際に効いた金額を数えたら年550円ほどでした(楽天ダイヤモンド会員のデメリット)。ランクもポイントも、思ったほど効きません。
» 会社の経費で泊まる場合に、先に確認しておくこと
出張の宿泊費を誰がどう払うかは、会社によって違います。会社が直接ホテルに払う、法人カードで払う、個人で立て替えて精算する、総務がまとめて手配する。どれもあります。その予約でついたポイントを誰のものとして扱うかも、会社の規程で決まります。個人の予約サイトを使ってよいかどうかも同じです。
私の会社は個人で立て替える方式なので、ポイントは個人に残ります。ただ、これが今後も同じとは限りません。規程は変わりますし、変わったら私も従うだけです。この記事は「私の会社ではこうだった」という記録なので、同じことをする前に、自分の会社の出張旅費規程を一度読んでみてください。
» よくある質問
Q. 出張1泊で、結局いくらぶん貯まりますか?
私の実測だと、楽天トラベル側の付与が中央値65ポイント。ここに楽天カード決済の1%が別で乗るので、1泊6,500円なら合計130ポイント前後が目安です。
Q. 他の予約サイトのほうが得ではありませんか?
その可能性はあります。私は比べていません。比較の時間と、サイトを分けたときの領収書の手間のほうが、数十ポイントの差より大きいと感じているからです。
Q. 会社の経費で取った宿のポイントは、もらっていいものですか?
これは会社の規程で決まります。私の会社は個人で立て替える方式なので個人に残りますが、これは会社ごとに違いますし、変わることもあります。判断の前に自社の規程を確認してください。
Q. 1泊あたりのポイントを増やす方法はありますか?
素泊まりの安いプランを選ぶかぎり、上限は宿泊代の1%です。倍率の高いプランなら増えますが元の値段も上がるので、差し引きで得かはその都度の計算です。
Q. 出張が年に数回でも、予約サイトを揃える意味はありますか?
ポイント目当てなら、年に数回では数百ポイントです。それより領収書と履歴が1か所に揃うほうが効きます。
📌 まとめ:出張のポイントは、おまけの域を出ませんでした
- ✅ 6年・約250泊で、付与は260件・44,071ポイント(年あたり約7,300ポイント)
- ✅ 1件あたりの中央値は65ポイント=宿泊代のおよそ1%が、出張1泊の実力
- ✅ 件数の6割を占める「100pt未満のふつうの出張」は、金額では2割にしかならない
- ✅ 金額の3分の2は200pt以上の56件。上位10件だけで全体の33%=家族旅行と高倍率プランに偏る
- ✅ SPUの+1倍が付くのは楽天市場の買い物のほう(月1,000ptまで)
- ✅ 会社の経費での出張は、ポイントの扱いも予約方法も会社の規程で決まる
毎週どこかに泊まればポイントで得をすると思っていましたが、数えたら1泊中央値65ポイント。出張の回数は、ポイントにほとんど効いていませんでした。
▼ この記事で数えた2つ ▼
宿の予約側と、支払い側です。どちらも1%で、合わせて1泊130ポイント前後でした。条件や料率は変わるので、最新の内容は公式ページでご確認ください。
※PR・広告を含みます。
カードを20年使ってきた側の話は楽天カードを20年使い続ける理由にまとめています。
数える前は、6年ぶんならもう少し大きい数字が出ると思っていました。実際は年7,300ポイントです。毎週どこかに泊まっている方の参考になればうれしいです。朝5時ごろに、新しい記事を更新しています。
※本記事は、楽天トラベルから届いたポイント付与メール260件(2020年9月〜2026年8月)を個人が集計した記録です。料率・上限・条件は変更されることがあります。最新の内容は公式サイトでご確認ください。出張費の立替や予約方法、ポイントの扱いは各社の規程によって異なります。

