楽天経済圏

楽天モバイルSPUの損益分岐点|無制限プランでは元が取れませんでした

楽天モバイルSPUの損益分岐点。上限2,000ポイントの天井が月額3,278円より低いことを示す図
この記事は約10分で読めます。

📌 この記事の結論

楽天モバイルのSPU+4倍には月2,000ポイントの獲得上限があります。だから月額3,278円のギガ無制限プランは、楽天市場でいくら買っても料金分は戻ってきません。元が取れるのは3GBプラン(1,078円)で税抜27,000円ぶん買ったときだけでした。

楽天モバイルのSPU+4倍で元は取れるのか。答えは「契約しているプランによる」で、ギガ無制限のプランには損益分岐点そのものが存在しません。獲得できるポイントに月2,000ポイントの天井があり、その天井が月額料金より低いからです。

私は楽天モバイルを7年使っています。乗り換えたのは通信費を下げたかったからで、SPUはあとから付いてきたおまけという感覚でした。だから「本当に元が取れているのか」を数えたことが一度もありませんでした。

今回、7年目にしてはじめて、自分の請求メールとポイント獲得メールを1か月ずつ開いて計算してみました。結果は自分でも意外で、天井まで取り切った月ですら足りていなかったという話です。

先に結論:損益分岐点は、プランによっては存在しない

SPUの楽天モバイル特典は、楽天市場での買い物金額(税抜・クーポン利用後)に対して+4倍。ここに月間獲得上限2,000ポイントが設定されています(2026年8月時点・公式ページで実測)。

つまり、4%を掛けて月額料金に届くかどうか、という単純な引き算です。プランごとに走査したのが下の表です。

プラン月額購入額判定
3GBまで1,078円27,000円元が取れる
20GBまで2,178円取れない
無制限3,278円取れない

※月額は税込・購入額は税抜。上限2,000ポイントに到達するのは税抜50,000円ぶんから。それ以上買ってもこの特典は増えません(2026年8月時点の倍率・上限で計算)。

検索するとよく出てくる「楽天モバイルSPUの損益分岐点は27,000円」という数字は、間違いではありません。ただしそれはいちばん安い3GBプランの話です。20GBプランやギガ無制限を使っている人には、そもそも当てはまりません。

私の請求は月2,100円台から3,200円台。20GBまでの段階に入る月が多く、ときどきギガ無制限の段階まで行きます。どちらにしても表の下2行で、ここが今回いちばん驚いたところでした。

なぜ届かないのか:+4倍には月2,000ポイントの天井がある

SPUの倍率だけを見ていると「+4倍なら4%戻ってくる」と思ってしまいます。実際には、獲得できるポイントに上限があります。

公式ページで実測した条件(2026年8月時点)

・倍率:+4倍(楽天会員の通常1倍とは別枠)
月間獲得上限:2,000ポイント
・進呈されるのは期間限定ポイント(有効期限は付与月の翌月末まで)
・対象金額は税抜・クーポン利用後(2022年4月1日から)
エントリーが必要(2025年2月1日から。一度すれば継続)

4%で2,000ポイントに届くのは、税抜50,000円ぶん買ったときです。税込だと55,000円くらい。ここが天井で、6万円買っても10万円買っても、この特典で増えるポイントは2,000のままです。

そして2,000ポイントは2,000円ぶん。ギガ無制限の3,278円には、1,278円足りません。20GBプランの2,178円にも178円足りない。買い物の額をどれだけ増やしても、この差は埋まらない仕組みになっています。

「たくさん買えばいつか元が取れる」という話ではなく、先に天井のほうが来る。これは楽天のポイント制度でくり返し出てくる形で、お買い物マラソンの上限と損益分岐点のときも、ダイヤモンド会員の特典を計算したときも、まったく同じ形が出てきました。

🧐
楽天カードや楽天銀行の分も合わせれば、料金ぶんは戻ってきませんか?
ゆしあん
合わせれば戻ります。ただそれは「楽天カードを使ったから」「楽天ひかりを契約しているから」もらえる分で、楽天モバイルを解約しても消えません。モバイルの料金を払う理由になるのはモバイル特典の分だけなので、この記事ではそこだけを切り出して数えています。

2023年12月に変わったこと:倍率は上がって、天井は下がった

この「届かない」状態は、昔からそうだったわけではありません。楽天市場のSPU変更履歴を追うと、楽天モバイル特典の中身は何度も入れ替わっています。

時期倍率月間上限無制限の分岐点
2020年4月+1倍5,000pt327,800円
2022年11月
ダイヤ
+3倍7,000pt109,300円
2022年11月
その他
+2倍6,000pt163,900円
2023年12月
現在
+4倍2,000pt到達不能

※楽天市場SPUの変更履歴(公式)より。分岐点は月額3,278円を回収できる税抜の購入額で、各時点の倍率・上限から全域を走査して算出。

2023年12月1日の変更は、告知の見出しだけ読むと改善に見えます。ダイヤモンド会員は+3倍から+4倍へ、それ以外の人は+2倍から+4倍へ。倍率は上がっています。

同時に動いたのが上限です。7,000ポイントが2,000ポイントになりました。ダイヤモンド会員だった私にとっては、月10万9,300円ぶん買えば無制限プランの元が取れる制度が、いくら買っても取れない制度に変わったということになります。

倍率だけを見て「良くなった」と思っていた自分が、いまさら数字を並べて気づいたのがここでした。ダイヤモンド会員を14年キープした話のほうにも書きましたが、ランクで得をしていた実感は、ここでもほとんどありません。

7年使った私の実測:戻ってきたのは月0〜2,000ポイント

制度の話だけだと机上の計算に見えるので、自分の実績を並べます。楽天モバイルから毎月届く「利用獲得ポイントのお知らせ」には、SPUのモバイル特典の分だけが単独で書かれています。

特典購入額残り
25年8月2,000pt5万円超到達
25年9月0pt0円2,000
26年2月780pt19,500円1,220
26年3月604pt15,100円1,396
26年4月1,056pt26,400円944
26年5月1,396pt34,900円604
26年6月296pt7,400円1,704
26年7月1,408pt35,200円592

※楽天モバイルからの月次メールの実測値。購入額(税抜)は倍率4%から逆算した概算、「残り」は上限2,000ポイントまでの差です。

楽天モバイルSPUの獲得ポイント実測8か月と、上限2,000ポイント・月額3,278円の関係を示した棒グラフ
図解:赤い線はギガ無制限プランの月額3,278円。私の請求は月2,100〜3,200円台ですが、どの月も天井(2,000ポイント)より上でした

実測できた8か月の平均は942ポイントでした。上限2,000ポイントの半分にも届いていません。

2025年9月がゼロなのは、楽天市場での買い物がなかった月だからです。何を買わなかったのかは覚えていませんが、契約しているだけでは1ポイントも増えないという当たり前のことが、数字になるとはっきり出ます。

逆にいちばん多かった2025年8月は、上限の2,000ポイントちょうど。ひかりの分(上限1,000ポイント)と合わせて、その月は両方とも天井に張り付いていました。

天井まで取り切った月でも、116円足りなかった

では、その天井に届いた2025年8月は元が取れたのか。同じ月の請求額と並べたのが次の表です。

請求額特典差し引き
25年8月2,116円2,000pt▲116円
26年4月2,139円604pt▲1,535円
26年7月3,215円1,408pt▲1,807円

※請求額は楽天モバイル「お支払い料金確定のお知らせ」の実測値。オプションや通話料を含む月ごとの確定額です。

取れるだけ取った月でも、116円足りません。SPUだけでスマホ代を賄うという考え方は、私の使い方では成立していませんでした。

ちなみに請求そのものはポイントで払っているので、財布から出ていくお金は0円の月が続いています。ただそれは楽天カードや楽天証券の分も含めたポイント全体で埋めているだけで、モバイル特典が料金を賄っているわけではありません。ここを混ぜて考えると、話が実態よりよく見えてしまいます。

計算に入れてはいけない買い物がある

分岐点を自分で数えるときに、ひとつ落とし穴があります。楽天市場で使った金額のうち、ふるさと納税の寄付分はこの+4倍の対象になりません

2025年10月1日のルール変更で、楽天ふるさと納税での寄付は原則としてポイント付与の対象外になりました。楽天カードから届いた案内にも、モバイル契約者の+4倍は対象外だとはっきり書かれています。

ふるさと納税を使っている人が見落としやすいところ

・寄付額は楽天市場の購入履歴に並ぶが、SPUのモバイル特典は付かない
・カード決済に伴うカード会社ぶんのポイントは引き続き付与される(公式に明記)
・同じ理由で、お買い物マラソンの買い回りカウントからも外れている

つまり「先月は楽天市場で6万円使ったから上限に届いたはず」と思っても、そのうち3万円が寄付なら、実際に効いているのは3万円ぶんだけです。マラソン側の扱いは買い回りの記事にも書きましたが、ここは制度の変更が記事の前提ごと変えてしまった箇所でした。

エントリーを忘れていないか(2025年2月から必須)

もうひとつ、計算する前に確かめておきたいことがあります。楽天モバイル特典は2025年2月1日からエントリーが必要になりました。契約しているだけでは付きません。

一度エントリーすれば、条件を満たすかぎり継続します。私はこの変更を意識していませんでしたが、上の表のとおりポイントは付いていたので、どこかで済ませていたようです。

もしここ数か月のモバイル特典がずっと0ポイントなら、買い物がなかったのか、エントリーが済んでいないのか、まずそこを見たほうが早いと思います。同時にRakuten Turbo/楽天ひかりとキャリア決済もエントリー必須になっているので、楽天ひかりを使っている人は合わせて確認しておくと安心です。

それでも楽天モバイルを使い続けている理由

ここまで書くと解約した話に見えそうですが、私は7年目もそのまま使っています。理由は単純で、SPUで元を取る話と、通信費が安いかどうかの話は別だからです。

大手キャリアのころと比べれば、月々の支払いは大きく下がりました。使わない月は自動で安い段階に下がる料金の作りも、私には合っています。SPUは、そこに乗っているおまけに戻っただけです。

SPU目当ての契約が合う人・合わない人

合う:3GB以内で収まっていて、楽天市場で月3万円ほど買う人(税抜27,000円で料金ぶんに届きます)
合わない:20GBを超える月がある人(上限2,000ポイントが料金より低いので、買い物を増やしても差は埋まりません)

電波の入り方や実際の使い勝手は、田舎で7年使ったときのデメリットに書きました。株主優待のSIMと2枚差しにしている話はこちらです。どちらも金額より、使い勝手の話が中心になりました。

自分の損益分岐点を確かめる3ステップ

同じ計算は、5分あれば自分の数字でできます。特別なツールは要りません。

  1. いまの月額を確かめる。楽天モバイルの「お支払い料金確定のお知らせ」メールに確定額が書かれています
  2. モバイル特典の実績を見る。同じ差出人の「利用獲得ポイントのお知らせ」に、SPUのモバイル特典だけが単独で載っています
  3. 引き算する。特典が月額を上回った月があるか。上限2,000ポイントより月額が高いなら、その時点で答えは出ています

私はこの3つを7年目にはじめてやりました。もっと早くやっていれば、プランの選び方も変わっていたかもしれません。少なくとも「+4倍だからお得」という理解のまま7年過ごすことはなかったと思います。

📌 まとめ:楽天モバイルSPUの損益分岐点で分かったこと

  1. SPUの楽天モバイル特典は+4倍・月間獲得上限2,000ポイント(2026年8月時点)
  2. 上限に届くのは税抜50,000円ぶんから。そこから先はいくら買っても増えない
  3. 元が取れるのは3GBプラン(1,078円)を税抜27,000円でのとき。20GB・無制限は取れない
  4. 2023年12月の変更で倍率は+3倍→+4倍、上限は7,000→2,000pt。分岐点は消えた
  5. 私の実測8か月は0〜2,000pt・平均942pt。ゼロの月もあった
  6. 天井まで取った月でも請求に116円足りなかった
  7. 2025年2月からエントリー必須。付いていない月はまずここを確認

倍率が上がったのに取り分が減ることがある、というのが7年目の実感でした。効いていたのはSPUではなく月額そのものの安さのほうです。

※本記事は楽天モバイルのSPU特典を、7年利用した個人の請求・ポイント実績として整理したものです。特定の契約や乗り換えをすすめるものではありません。倍率・上限・料金・条件は変更されることがあります(記事内の数値は2026年8月時点で公式サイトを確認したものです)。最新の内容は必ず楽天モバイルおよび楽天市場の公式サイトでご確認ください。

▼ この記事で計算した楽天モバイル ▼

3GBで収まる月が多いなら、上の計算どおり料金ぶんは戻ってきます。自分がどの段階に入るかは、料金プランのページで確かめてから決めるのが確実です。

楽天モバイル公式サイトを見る

※PR・広告を含みます。

新しい記事を不定期で更新しています。よかったらまた読みに来てくださいね。